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養老孟司 - バカなおとなにならない脳 [ + よりみちパン!セ]

前回に引き続き、よりみちパン!セのシリーズより。

バカなおとなにならない脳

よりみちパン!セのシリーズは中高生向けだけど、大人も十分OKです。
これは特に、中学生~高校生からの質問にこたえる形式で書かれているので読みやすい。
読みやすいけど、深いと思います。

中高生の頃って、こういうことで悩んでたんだよね、って思う。
でも今でも基本的には同じようなことで悩んでいるようにも思う。
スルーする力や我慢する力ができただけなのかな、と。

人間って悩んでナンボ、動いてナンボだよなぁと思う。
・・ってそういうことってエライ人にによく言われても、なんとなく納得できないと思ったりしてたんだけど。
養老先生に言われると「そうかも!」と思うから不思議ね~

単なる人生相談じゃなくて、科学的な見地から答えてくれているのがその理由かもしれません。
脳は入力と出力があって、まわっていくんだっていうところがのが印象的。
これを読んで「そうだ!」と思ったというより、もともと自分の中にあるものを言葉として表現してくれたような・・・そんな風に思いました。
もちろん他にも、脳についてのなるほど知識がありました。

でも「これがすべて正しい」というわけじゃないとも思います。

養老先生は「農業をしてみろ」とよくおっしゃっています。
食べ物を得る=生きる過程というのを、いまの子たちは省略しすぎなんだ、と。
私もそれはそうだと思う。
たいていのことはクリックでなんとなかったりする昨今ですからね。

でもねー、農業をやれっていうんだけど、そういう環境じゃないのは確かなんですよね。
しかも農業をやる必要がないのに、やらせるっていうのは、それはまた違うような気がする。
やむにやまれぬ状況で「やる」っていうのじゃないと、理解しづらいことがあると思います。
でも何もしないよりは絶対いいんだろうしなぁ。
言いたいことはわかる!わかるんだけど!

私自身の体験から似たようなことを言わせてもらうとすれば、出産を経験してそれがよくわかった、と思います。
ほんと、出産だけはね、クリックでどうにもならんです。
もちろん育児も。
大変だったっていうよりも、省略できないっていうことがポイント。
出産も育児も、とにかく「待つ」というのがメインの作業になってきます。
そういうことを経験して「あー、人生には逃げられないことがあるんだな」ってほんと実感しました。
ただ、そういうことを言葉にすることができなかった。
「出産してわかったことがたくさんありました」っていうありきたりな言葉にしかなってこなかった。
だからって出産しない人(=男性や女性も含めて)が、人生を理解できないか?っていうとそうではない。
生きるということのプロセスを理解するってことが大切なんだな、と思えること、それはきっと誰にでも訪れるんだと思います。
そんな感覚があったからこそ、養老先生の言葉がよりしみてきたんだと思う。
でもまあそれも、出産を体験しろ、ということでもないし。
人それぞれ、自分にあった「生きるプロセス」の感じ方を見つけられればな、と思います。

養老孟司 - バカの壁
養老孟司 - 超バカの壁

養老孟司さんといえば、これらの本が有名ですね。
上のは読んだけど、下のはまだ。
売れに売れた本っていつもは読まないんだけど、いただいたか何かで読んだんだと思う。
(もう売ったけど~。)
タグ:養老孟司
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